ブリキの湯たんぽ
昨日今冬初めて気温が零度を下りました(AM08.00 -2.4)。そのせいか朝方足先が冷えて眼がさめました。お恥ずかしい次第ですが、昨夜はアンカを使いました。子供の頃湯たんぽを入れて貰つたときも何故か甘えているような気がしたものでした。
そのころの湯たんぽはブリキ製でしたから、よく小さな錆穴が開きました。父がハンダ鏝で穴埋めの修理をしていました。今のような電気鏝ではなく小さな金槌に似たものです。柳多留に
ちんぽこへ火がはねるよといかけ言ひ という句があります。
門口を廻って鍋釜の修理をする鋳掛商売はいつまで仕事になっていたのでしょうか。
わたしたちも江戸の子供らと同様座り込んで鋳掛屋さんの手技を飽かずに眺めたものです。持ち運びできる火桶に火を起こし金鏝を焼きます。炭火が弾け、猿股パンツなしの股座へ飛び込むこともありましょう。鋳掛屋さんの心配はそこです。
わたしたちの子供の頃は、まだ江戸川柳に理窟ぬきで実感できるものが沢山ありました。