夢
夢は古くは寝目(イメ)、寝て見るところからだそうです。夢を見る目と昼間使う目は違うのではないでしょうか。眠りの中で、機能する目は単純ではありません。過去現在未来を自在に透視します。私は確たる未来観などありませんが、偉大な宗教者の夢による回心や、発明家が発想の糸口を得た、などよく聞く話です。
ところで、「魚は夢を見ているのか 鈴木克己著」という本があります。それによると、魚の生態観察はなかなか困難のようでして、果たして眠っているのやら、起きているのやらが判断できないそうです。夜分の水族館の魚に懐中電灯で、光を当てるとどぎまぎする魚もいるが、それが睡眠中の人間が枕を蹴られて、不快に思ったのと、同様か否かが解らないとのことです。
また大海の表層を泳ぎまわっているマグロやカツオは、いつも泳ぎ続けないと、死んでしまうそうですから、暢気に夢などみる余裕は無いでしょう。ほかにも同様な魚もいそうです。
世界には、神様に教えていただいた、「寝込みを襲う漁法」をご存知の漁民の方々もおいでかもしれません。