2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出の遠近法

雨のため外出出来ないので、古い画集を眺めていると昭和初めの母校舎の写生画がありました。さほどの遠くに住んでいるわけでもなく、不義理をしているわけでもありませんが、その頃の知古友人に出会ったことがありません。もっとも行き擦れ合いに出会ったこ…

ヒトヒト・ヒト

小学校の先生に直接伺った話ではありませんが、特殊な才能を持っている児童がいるそうです。電線に止まった鳥を飛び立つまでに正確に数え得るのだそうです。鳩などですと簡単ですが、椋鳥になると、夥しい数ですから容易ではありません。 野鳥の会会員の方が…

返せ戻せ

先頃「森から来た謎の少年」というニュースがあり、その話は少年のでっちあげであったことでお終いになりました。ただヨーロッパにも神隠しやらいうのがあるのかなと警察の報道を信じやすい私はそう思いました。 母の話ですから大正の終わりか昭和初めの話でし…

灯 り

電気が足りないとかで、停電とか節電とか国家存亡の危機にあるそうです。戦後ローソク送電とかの経験のある又は記憶に留めておられる方も少なくなりました。 「柳田国男児童読み物集―火の昔」という本があります。この火のなかには灯火にはじまり、燃料につ…

八重葎(やえむぐら)

五月の終わり六月にかけての草木の繁茂は実に旺盛です。幸い我が庭は職人さんのお手数をかけるほどではありません。 思ふ人来むと知りせば八重六倉(やへむぐら) おほへる庭に珠敷かましを (万葉集一一・二八二四) 八重葎とは草ぼうぼうのお庭を卑下して…

クレパス

子供の頃からサクラクレパスを使っています。いくらか子供っぽいので外で写生するときには使わないことが多いのですが、二四色を持っています。森羅万象の色をそろえるのは到底無理ですし、下手を気にしなければ便利なものです。 アメリカ人エドウィン・ビニ…

深海のフロンティア

海に希望を賭けようとしたのは凡愚たるものかもしれません。しかし資源の宝庫として幾たびも蟷螂の鎌を振り上げた先人もいました。いま一五五三米の駿河湾の海底で底生生物の観察を「しんかい六五〇〇」を使っての観察が始められているようです。 徳川家斉が…

1001

面白くて面白く難解な本を借りてきました。「人類の歴史を変えた発明1001」です。目方は二キログラムはあります。内容はともかく到底寝転んで読める本ではありません。 まずは 紀元前二六〇万年頃のものだとされる石器に始まります。これは当然納得いきま…