2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

痛痒

帯状疱疹に罹って一月になる。快癒したと思うのだが、友人の体験では一年掛ったと聞くと妙な気になる。 元々皮膚疾患の気配が身体中にあるので、言われてみると全快に自信を失くす。 痛痒を感じないという言葉がある。してみれば、痛いも痒いも神経は同根で…

今晩も曇り空

タブロットPCを見に行ったがいくらか思惑とは違っていた。そこでカメラの売り場を覗いた。ところがそばの望遠鏡売り場に目移りして、安い反射望遠鏡を衝動買いした。十年ほど前にミードという反射望遠鏡を買ったことがあった。しかし結局半端な使い方しか出…

酔芙蓉

玄関側に酔芙蓉がある。お彼岸近くになって急に涼しくなったので孫が風邪をひいた。いくぶん神経質な児だからであろう。 朝の間は白い花をつける。午後陽射しが強まると色を紅いろに変える。日陰では十七度、明け方には十四度になったこともある。電力不足の…

むかしのはなし

どこでいつ憶えたのか鰻屋の店先で弁当を使っている男の噺である。大日本雄弁会講談社の厚い本で読んだようでもある。妙な世智に富んだ教訓や寓話ばかりの本であった。 例えばこんな話もあった。 毎晩のように死んだ女房の幽霊に悩まされた若い鰥夫が思案に…

ものには効用

百円ショップは便宜なもので、ほとんどの文具が賄えた。難を言えば遠くにあることだ。博多駅付近にある店は品揃いしている。躍進経済の中国で百円商品の供給が不自由しないのを疑問視はしている。 以前は扇子などあまり手にしたくなかった。ただし棋士などが…

名前を忘れる

いつごろ始まったかそれこそ記憶にないのだが、面識があってかなり親しくしていながら、お名前が思い出せないことが再々ある。そればかりか新たな建物が建つともう元の建物ことは忘失してしまっている。 困るのは目前での応対である。働いているときは全くな…

甲賀三郎

江戸川乱歩などと並んで甲賀三郎という探偵小説家がいた。もう小説の筋など覚えてはいない。ただ子供のころから探偵作家とばかり思っていた。勿論それも間違いない。 ところが「説話民謡考(鈴木棠三著)によつて、長野県諏訪湖畔に祀られる諏訪明神の縁起を…

7年前のキリギリス

先月の話(7.20)だが、近くの川沿いに朝夕かなりの人通りの遊歩道がある。橋の傍に白いパイプのガードがあるが、見ると一匹のキリギリスがとまっていた。顔を近づけても逃げない。キリギリスはパイプの上を歩き始めた。時々前後左右の脚先を舐め、そし…

戒壇院の彼岸花

涼しいのは結構だが、雨天続きである。 台風の影響は昨日までで今日は小雨が時折降るのみである。おかげで今のところ節電も強いて心がけずに済んでいる。 思うことがあって近くの戒壇院にお参りし護符を戴いた。その折玄関先に彼岸花を見た。二本あって一本…

美食とネコ舌

大袈裟に「字通」を引くまでもないないのだが、舌という字は口中より舌が出ている形だそうだ。舌人とは通訳の意と知ればなるほどと思い当たる。 猫は味覚が発達しいて、舌さき部分には、舌にきている神経の三分の二が分布している。舌の神経は味覚の外に、触…