2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カイコのこと

小学生のころ伯父の家に行ったときのことを思い出しました。伯父のお母様がおいででしたが、相当なお年寄りでした。しかし、いまでは今の私の年には及ばなかったと思います。遙けくも來つるものかなです。 私は白と黄のマユを戴いたのです。振ると音がしまし…

蟻の浸入

アリの侵入しきりです。 どうやら連中はイエヒメアリのようです。このアリは駆除に手を焼くそうです。もっともたかだか三ミリに及ばない虫ですから、過分な気を廻すのはどうかと思われます。 熊谷守一画伯は日がな一日庭に寝転んでアリが左足から踏み出すか…

冷凍マンモス

一九〇〇年八月シベリヤで冷凍マンモスがラムート人の猟師セミョン・テラビキンによって発見されました。以下の知識は【マンモスをたずねて 井尻正二 著 ちくま少年図書館6】によります。 そもそもマンモスといえば動物の中でも図体が大きい代名詞にされて…

散という字

漢方風なお薬には散という字が使われています。いわく龍角散、後藤散、実母散などで、もうあまり現れてきません。しかし毎日の新聞に挟まれてくる広告の健康促進薬?食品には漢方風な原料が含まれているように見かけられます。ですから手を変え品を変えられ…

虎走散

私はよく徘徊します。往きはいいのですが、戻りは疲れがでます。往復運動にはそのようなきらいがあり、やむを得ないでしょう。梅翁随筆に表題の項があります。 半夏生・辰砂・黄柏・犬山椒・楊梅皮以上を等分に粉末にして、焼酎・膠・鶏卵の何れかで溶いて、…

治山治水

一九七一年(昭和四十六年)七月二〇日)に発行された岩波新書【国土の変貌と水害 著者高橋裕】の冒頭には水害の歴史性について書かれています。 水害、それは時により所によりその発生形態は多様であり、それぞれに傷ましい。 人類の長い歴史を通して、水害は…

私の親戚にやゝ唐津市寄りの町に住んでいますが、家傍の倉庫に狸が住んでいるそうです。建築業ですからそれなりの 物置兼車庫がありますが、ある日かなりの量の野獣の糞を見つけました。即座には判りませんでしたが、これが聞くところの狸の溜め糞だと気づき…

梅雨明けか

昨日クマゼミの鳴声を耳にしました。庭の雑木の上をウスバキトンボが盛んに飛びまわっています。ウスバキトンボについては井上清・谷幸三共著「トンボのすべて」によると次の通りです。 南からやってくるトンボの代表、「薄オレンジ色の体と大きな翅をもつト…

真珠

中西進先生の古代文明と日本のなかに、日本の真珠を採る潜水の技術がペルシャ湾に起源があると書かれていました。 そこで真珠博物館館長松月清郎著「真珠の博物誌」を読んでみました。起源云々については探せなかったのですが、ペルシャ湾での真珠採取は紀元…

アメリカ鰯

昨日魚屋を覗いたら大羽鰯にアメリカ産と書いてありました。別に珍妙なことではありません。同じくアメリカ産のカラスカレー、ペルー産のロールイカ、チリ産のサーモン等々ありです。元禄に書かれた人見必大の本朝食鑑で数えて見たら凡そ四百を超える魚類・…

珍名の補足

珍名のなかで戸長と言う言葉について記憶が曖昧でした。そこで広辞苑を引きました。 【戸長】‥チヤウ 明治初期、町村制施行以前に、町村に置かれた役職。行政事務をつかさどるとともに、町村の代表という性格も持った。1889年(明治22)廃止。 およその記憶…

珍名さん

世間には変わった姓の方がおいでかと思えば、二百万人の佐藤さんを筆頭に鈴木さん百七十万人、伊藤さん百十万人などとと同姓の方々も多いようです。老舗印鑑店主森下恒博氏の著書「珍名さんのいろいろ」による知識です。私の知るところでは「魚屋」さんくら…