2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

饂飩屋の釜

ずいぶん前のことになるが、中国で四千年前の饂飩の化石?が見つかったという記事を「子供の科学」で読んだ。麺の調理法はシルクロードを経てイタリヤのスパゲッテイとなったとの説もあるそうだ。 確かに粒食と粉食が食文化を二分する。信州の新聞に蕎麦畑の…

夢のような話

先日ご法事があった。和尚さんの法話を聴きながら、なるほどと聞き入ることもあった。とは思いながらもというお話もあった。 人として守るべき道筋がある。宗教や道徳の戒律を踏み外さないようにするには、並みの以上の努力が必要である。出来ないから厳しい…

久大線田主丸駅

河童をかたどった愛嬌ある駅舎である。江戸時代の随筆にたちはよくないが、哀れな河童の話がある。 むかしむかし豊前の国のさるところに、怪しからん川太郎がいた。化け物の分際で人間の若い女性に懸想する。想いを懸けられた若い娘こそ迷惑千万、現心を喪い…

という話

むかしのお噺というのを近頃の子供たちは聞くことがあるのだろうか。蕎麦の茎元が紅色なのは、天から落ちた鬼婆の血だなどいう話である。フンフンと聞いているうちに夢路に誘われ、そして「げなげな話は嘘じゃげな」で終わりとなる。 今日郷土史を含めた探訪…

ハカタヨ

福岡市内バスに乗ると、車内で英語・韓国語・中国語のアナウンスがある。殆ど耳にそよぐ音声ではあるが、遠来のお客様へのサービスでとして国内産の私には雑音として聞き流している。 外国語を頻繁に聞くのでいくらか外国語に聞きかじりの友人に尋ねた。「ハ…

タテガミと角

もと上野動物園長(中川志郎氏)の著書によると、むかし同動物園には、体重が150キロを越えるライオンがいた。雄だったが去勢されてタテガミが落ちた。去勢して数ヶ月後、タテガミがぽろぽろ抜け始め、ついには雌と同じようになった。ライオンのタテガミ…

吠える犬

近所によく吠える犬がいた。老犬シベリアンハスキーだった。犬には悪意がなくても吠えられるのは気持ちがよくない。気の小さい奴と犬は思っているかも知れない。お互いに齢をくっている。勘弁してヨと頭を下げて通っていた。 いつのころからか二匹の小型犬に…