2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ルーペ眼鏡

帯状疱疹の痛み止めのお薬を買いに行ったとき、薬局に石坂浩二のポスターが貼ってあった。二枚目は眼鏡を掛けても様になる。中学生のころ眼鏡を掛けると勉学に勤しむ学生らしく見えそうだとのフウテンの寅サン的発想にとりつかれた。しかし否応なしに必要と…

生涯で六・七人に一人がなる一般的な病気

昼間は事に紛れて我慢が出来たが、夜分の激痛に我慢が出来ず病院で診断を受けた。先生から薬局への処方箋と帯状疱疹についてのパンフレットを戴き、ネットで調べたら詳しいことが判るとも教えられた。 そこで念のために検索すると、年代として六〇歳代を中心…

犬の散歩

いくらか涼しい朝夕の間に犬が散歩に連れ出されている。パリでは犬の糞を処理しないと罰金が課せられるようになった。途端糞公害が無くなったという。稲荷と犬の糞というお江戸を茶化した言葉があったそうだ。現今当市も税金という元手を掛けて下品な掲示板…

金魚のあくび

狭い家にも風が吹き通る場所がある。玄関側はアオキとヤツデの間から風が吹きこむ。これはというほどではないが、暑い日差しを避ける木陰の役目くらいにはなっている。 そこでぼんやりしていると、舌打ちのような音が聞こえた。家には七匹の金魚がいる。大小…

猫を飼ったことがある

およそ六十年前に猫を飼ったことがあった。猫好きな人には荒けない言い方であるが、そのころ不足した食料を鼠が勝手気ままに食い荒らすし、濡れた足音で枕元を駆け回る。そこで友人宅へ子猫を貰いに行った。三毛を貰ってきたのだが、妹や近くの彼女の友人た…

ポプラ社教養文庫

当市図書館には大きな活字の本が置かれている。すべての書籍は無理だろうが便宜している。また弱視者用の機器も置かれている。近頃は児童書籍コーナーを利用させてもらっている。 そこに「吉野ヶ里遺跡発掘」が有るので手に取ってみると、同じ棚に「太平洋の…

ブログの効能

私がブログを始めたのは、2004.7.22である。ある新聞にブログのやり方の詳細が書いてあった。 初めてみると、埒もないコメントが乱入していくらか狼狽したことがあったが、公開した以上は止むを得ないと辛抱した。やがてプロバイダーの処置もあってよろし…

穏やかな意見

江戸の昔が良かったという迷信がある。むかしがよかったという迷信もある。迷信は迷信としてよかろう。落着いてその時代の書物を読んでみよう。 吉川弘文館に日本随筆大成という叢書がある。また地方図書館にも備えがある「日本庶民生活史資料大系(三一書房…

盥で行水

子供のころ盥で行水をした。いまその経験があるのは後期高齢者のうちでも僅かであろう。まず盥という古典的器具はいまない。プラスチックの代用品があるが、風情に劣る代物だ。 もやいの井戸があった。吊るされた西瓜ほど涼味のある食べのは、そう、トコロテ…

蝉のことはよく判らないそうだ

いまもあるかどうかは知らないが、小学生のころ昆虫採集という夏休みの宿題があった。あれこれ道具立てが要った。小学生にとってはかなりの出費で、当然父兄の負担であった。 それは措いて私は蝉の捕えが下手だった。集中力散漫で蝉の所在がなかなか捉え難く…

徒然草の第二百四十三段を読んだとき、生意気な小僧だなという感想だった。兼好の父上も息子自慢を陰に隠して吹聴していたのではと思えた。注釈本もあまり踏み込んで云々していない。もとより古典の解釈に深みのある私ではない。 ところが、「ソフィーの世界…