戌と犬

戌と犬とはどう違うのかと孫に聞かれました。戌の字の付いた年賀状が沢山見たからでしょう。毎年のカレンダーでは、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の面々と馴染ですが、戌と犬とはどう違うかを考えたことがありませんでした。
辞書によると、次のようです。その一は、十二支の名となったため原義は忘れられた、その二は、十二支の名に用いるには仮借で、字の本義とは関係ない、その三は、借りて、十二支の第十一位の意味に用いる、となっていました。しかし、これを孫に説明すれば、混乱しそうなのでやめました。幾分お屠蘇気分のわたしでしたから。
横からカミサンが、テングのようなイヌがいるではないかと口をさしはさみました。そうです。天狗の連れの狗がおります。この字はもともと愛玩用の小犬だったそうですが、後世には、犬の総称となったそうです。年の初めに日ごろ寝ている辞書のお世話になりました。