えびせん

華やかなあとに、ぐんと辛気臭いオキアミついての話は思いつきがよくないようです。テレビを見ながら、エビセンをムシャついていたら、原料は若しかしたらオキアミではと思いました。
 オキアミはノールウェー語で、「鯨のえさ」と言うそうです。いつか岸壁近くの海面に塊ったオキアミが漂よいその下に小鯵が寄っていました。釣り人が余った餌を捨てたのがなにかに絡んで浮かんでいたのでしょう。
オキアミの群れの大きさは、1平方メートルから5000平方メートルまであります。ヒゲ鯨はこれを主食としますが、猛スピードで泳ぎながらオキアミの群れを取囲み、大きな口へと海水もろともに飲み込みます。
 塩辛のオキアミは味がいいのですが(好みも有りますが)、少々塩が効き過ぎるのです。また魚釣りの餌だと軽蔑して食べない人も少なくありません。
 そのままの姿では食べない人でも加工されたものは知らずに食べているはずです。栄養価は、タンパク質15パーセント、脂肪3パーセント、ビタミンA,B2も含まれ、タンパク質15パーセントは牛肉とあまり変わらず軽蔑するなど論外です。
 もしも毎年7000万トンの漁獲があれば、4億人分のタンパク質を賄える計算です。それは別として食に関しては人間は甚だ効率悪い摂取をしているようです。穀類を牛・豚・鶏の肉に換えて食物にしています。無駄が多いのでは。
やがてはエビセンがスペースシャトルに載せられ運ばれることでしょう。安価で極めて軽いですからね。(オキアミについての知恵は「動物たちの本能と知恵」より借用より)