仙崖さん

出光のカレンダーを戴きました。当然仙崖さんの水墨画です。今年は戌年ですから、一月は、小犬と抜けた杭が描かれていて、きやいんきゃいんと賛があります。出光美術館のコレクションが有名ですが、「白隠と仙崖展」を熊本県立美術館で見たことがあります。お殿様細川護立侯収集の原点となるものの紹介だそうでした。
 福岡市美術館では、よく展示されてい、また馴染みの多い逸話とともに親しくしております。
ずいぶん前のことです。ガラス越しに牛の絵を見ておりましたら、上品なご夫婦が寄って来られました。その絵には、「世の中は宇しと思へば憂けれども 馬と思へばくふてもみたし 仙崖 」と狂歌が添えられています。
 「おとうさん、江戸時代は牛は食べなかったけど、馬は食べていたんですか」 傍にいましたけれど、決して聞き耳をたてて居たわけではありません。念のため。