室内科学旅行

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今日のできごと

雑 記 帳
新年早々昔話をするのは、気がさしますが、小学生の頃、「室内科学旅行 著者は宮下正美(曖昧な記憶ですが)」という本を読みました。
内容は、家庭内の器具などを通じて科学知識を子供向けにやさしく解説したものでした。今ではこのような趣旨で書かれた科学全般についての本が数多く出版されています。しかし、現在の電気器具に関する原理や構造を解説するのは容易ではないと思えます。時折「子供の科学」を瞥見して分かります。電気会社勤務の社員でもコンピューターやゲーム器の原理や仕組みをわが家で子供たちに解説できる方は僅かではないでしょうか。

戦後すぐの頃の経験ですが、電燈線から引いたアンテナと黄銅鉱のかけらの検波器とレシーバーで放送を聴くことが出来ました。これなら子供も大人も理屈を聞いて納得します。この理屈は根本では変わってはいないと思います。

わたしは特に科学好きな少年ではありませんでした。けれども科学的知識が、目で見、手に触れ得るところにまだあり、好奇心で近づくことが出来ました。最後の砦は自然科学でしょうか。

インターネットを楽しむにはコンピューターの原理や構造など深く知る必要はなく、小手先だけの知識で充分なようです。科学に対する知識の必要性や興味がうすれたのではなく、便宜さと知識との間に架かる橋が甚だ心弱くなったのではないのか、独断と偏見でそう思つています。