知りませんでした

暦をみていたら、お正月の月の異名が五十ほどあるのを知りました。そのなかで、太郎月というのがあるのです。
では二郎月は? それは十二月で、弟月というのでした。
しかし、よその国にはこのような言葉巧みさといおうか、遊びといおうか、ことばの技に余裕があるのでしょうか。
例によって、広辞苑を引いてみました。蕪村の句がでてきました。
罷り出た者は物ぐさ太郎月
よく句意はわからないので、あれこれ当たってみました。なんでも、蕪村が六十四、五歳のころの作で、安永八年版「二人連れ」という句集にあることだけは判りました。
月の異名は正月のみではありません。