タヌキたちの東京生活

先日シンガポールに飼育動物交換として旭山動物園からタヌキ二頭が送られたニュースを見たせいか図書館の棚に表題の本があり、目につきました。(宮本拓海・しおやてるこNPO都市動物研究会=共著)
なんと東京23区に少なくとも1000頭はいるそうです。平成10年の統計ですが、23区(621,22平方キロ)の人口は7,893,213人となっています。
人住まで 鐘も音せぬ 古寺に たぬきのみこそ 鼓打けれ
寂蓮法師
太宰府市はかなりの部分がまだ自然のままで、史跡指定を受けた部分も中心部にあります。小動物の生息場所としてはまずまずではないのでしょうか。
かなり前のことですが福岡市中央区のきわめて繁華なところで、タヌキが現われたことがあります。ただ近くには福岡城跡地があり、タヌキの住まいとして不適当ではないような気もします。
鎌倉初期の寂蓮法師はお公家さんで町住みの方でしょうから、和歌にそのような作意があるようです。