龍角散(私のハテナ13)

咳は苦しいものである。
夜分の騒音は己一人の困苦ではなく、他の安眠の妨げになる。そこで、とりあえず薬を飲む。浅田飴龍角散ということで、このたびは龍角散を飲んだ次第。
朝日新聞Bに「キミの名は」という会社名の由来紹介欄がある。普通はあまり眼に留めないが、咳に苦しんでいたせいか念入りに読んでみた。佐竹藩の家伝薬だったものを御典医三代目藤井亭治が改良し、「龍角散」と名をつけた。初期の処方に「竜骨」「鹿角霜」「龍脳」が含まれていたから、が有力説だそうだ。なんとも名前を聞くだけで原材料を想像するに畏怖を感じる。ただ現在は、キキョウ、セネガ、キョウニン、カンゾウなどの生薬が中心とのことである。そこで思い出したのは、薬屋さんのことを「生薬屋」というともいう。
今回はケシノールシロップも服用した。生薬成分などは同じようだが、他成分も含まれている。子供のころブロチンを飲まされた。いくらか似たような味わいがした。
喘息が苦しいのは知っているが、軽い症状の咳も押さえつけるのが難しい。講演会・音楽会などでは席を立つ。静粛々々との雰囲気が一層咳を押さえられなくするのはなぜだろうか?