美食とネコ舌

大袈裟に「字通」を引くまでもないないのだが、舌という字は口中より舌が出ている形だそうだ。舌人とは通訳の意と知ればなるほどと思い当たる。
猫は味覚が発達しいて、舌さき部分には、舌にきている神経の三分の二が分布している。舌の神経は味覚の外に、触覚も司っているので、熱いという信号をすぐに脳に伝え、その指令で舌を引っ込める(科学質問箱「ネコがネコ舌なのはどうしてなのか 宇田川龍雄」)とある。
フランス料理にしろ中華料理にしろ熱くて飛び上がるような代物はないようだ。家庭料理以外は堪能したことがないので大きなことは言えないが。
しかし和食は鍋もの蕎麦を除く饂飩などは、熱いのが身上のようだ。わたしは美味いもの満足に戴けない哀れなネコ舌なのである。