観世音寺の舞楽面

suxtuponn2004-12-31

天気 雪 温度7  湿度 84   気圧 1011 午前10時

今日のできごと
 珍しく雪降る。肥後狂句会報の送付あり。

雑 記 帳
 観世音寺収蔵の舞楽面(納曾利 なそり)について詳しく知ることが出来ました。先日の朝日夕刊の陳舜臣氏の「六甲随筆 美ぼうを隠した仮面の武将」によるものです。
 北斉蘭陵王長恭は武勇にすぐれた人物で、しかも大変な美男子でありました。戦いに際しては敵を威圧できないので、恐ろしい形相の兜を被りました。あるとき北周に囲まれた味方の城に駆けつけましたが、城門を開けてくれない、そこで、兜を脱ぎますと水もしたたる美男であります。美男すなわち蘭陵王と見たことの無い人でも認識していたようであります。門はすぐに開かれ、蘭陵王一団は入城し、その活躍で北周軍が撃破されのでした。
 観世音寺舞楽面(納曾利)は蘭陵王の姿をかたちどったものと伝えられています(観世音寺 谷口鉄雄著による)。
 このお寺の梵鐘は、京都妙心寺の鐘と兄弟鐘だそうです。やがてあと幾時間かの後には、遠くその鐘の音を聞きながら、新しい年を迎えることとなります。
 図は収蔵庫の入場券の半ペラであります。