とひとひ雨あがり

天気 曇
今日のできごと
近くのお寿司屋さんで囲碁の新年会。気のいい人との団欒は「猫灰だらけ」でした。
いつもそうだけれど。
雑 記 帳
 書肆山田から「日本のライト・ヴァース」が4冊昭和56年に出版されています。小型本でその4のみ持っています。浜田義一郎久里洋二絵で「とひとひ雨あがり」です。内容は、「古典編―面白い人といはれて草の庵・・・俳句、川柳、狂歌、狂詩、歌謡、雑俳その他詩の源をたのしむ巻です」となっています。久里洋二の絵も珍妙です。 思いつくままいくつかかを拾ってみます。

  腹立ちを猫は背中に立てるなり
  隣からそろそろ針が棒になり
  惚れてからはるか後なり恋の闇
    尊くもあり尊くもなし
  飛ぶ鳥を祈りおとして食はれけり

  わたしも「柳樽」からと

 元旦や非を改める非の始め
 引越しの跡から娘猫を抱き
 二日酔いのんだところを考える
 女房のすねたは足を縄にない
 なぐさみに女房のいけん聞いて居る

俳諧古選」からも試みました。
 出て三日人ならいかに猫の恋 
 我のせて廓を出よ鳳巾(イカノボリと読むのでは)      
 竹の子は産の侭なる育哉      
 正月を馬鹿で暮らして二月哉 

明日はその先を続けて見ましょう。   
 我のせては、遊女の作、滑稽には当りませんが、人情捨て難いので加えました。