人間の好みが猫を変えた

天気 晴
今日のできごと
福祉センターで鏡開き。お汁粉を戴く。
雑 記 帳
「人間の好みが猫を変えた(日経サイエンス)」という本がありました。読んでは見たものの、突然変異体の対立遺伝子とか、異種接合は雑種強勢を伝えるとか、チンプンカンプンでした。
 猫は見ただけで違いが分かる、という利点があるので、集団遺伝学の研究のサンプルとして、材料を提供しているそうです。マダラ・ブチなどの模様、黒・白・茶などの毛色、毛皮のきめや手触りなど、猫は多様性をもち、しかも一見しただけで遺伝的根拠を鑑定し、記録することが出来ます。だから、資料集めに複雑な技術も要らないし、総じて安上がりであります。最後の一点については、猫好きの方の気分を好ましからざる方へ向かせるのを畏れています。断っておきますが、以上は上記の本の引用です
 猫はなんとも大儀そうに、ノソノソしているかと思うと、またすこぶる敏捷な動きをします。気ままな面構えをしていることが多いが、そのくせ飼主の腹の中を見透かすような眼つきもします。
 長い間人間と暮らしていながら、妥協はするが馴化されません。妥協とは、力の中和点を探ることだと思いますが、猫はどこでそんな高度な智恵を得たのでしょうか。
 マーク・トーエン曰く、
 神様のお創りになった全てのもののなかで、たった一つだけ、鞭の奴隷にならないものがある。それは猫だ。もし人間と猫とを交配させることができたら、人間はもっと良くなるだろう。しかし、それでは猫が堕落する。