日向ぼっこ

猫を膝に乗せて縁側で居眠りをするなど見かけなくなりました。家のうちが贅沢に遮蔽された空間になってしまったからでしょう。もっとも涎を垂れて居眠りをするなど人目に曝すほうがおかしいのかもしれません。

わたしの子供のころ、四部屋の居間に、大人子供併せて七人が起居していました。別段それが困窮な生活空間だとか、変わっていたとも思ってもいませんでした。なにしろお手伝いさんを含めての人員でしたから。

時世が違うようになって、幼い子供もひとかど一部屋をあてがわれています。有難い時代です。しかし身を寄せ合っての暮らしもまた悪くないような気がします。気がするばかりでなく、省エネ時代には、更に役立つのではないでしょうか。