ニワトリが先か、卵が先か

図書館から、「『少年倶楽部』の笑い話 選・解説杉山亮 」を拝借しました。おんなじ字でもクラブよりは、倶楽部のほうが雰囲気がありますね。昭和十五年十一月号に、兵庫県の東畑實さんが投稿した笑話「不思議」です。
理科の時間、
先生『あの可愛いヒヨコが、どうして卵の殻を破って出てくるのか、みなさん不思議ではありませんか。』
生徒『いいえ、先生、それよりも、私はどうして、ヒヨコが、卵の中に入ったか、それが不思議でたまりません。』
或いは少年のわたくしも、読んだことでしょう。しかし、今ほど可笑しがったかどうかわかりませんが。
卵が先か、ニワトリが先か。英国の遺伝学者と哲学者、養鶏家の出した結論は、「ニワトリより卵が先」でした。昨年のCNNの記事によります。
生物の遺伝物質は生きている間には変わらない、というのがその理由。ニワトリ以外の鳥が途中でニワトリになることはなく、ニワトリの遺伝物質をもった卵を生むこともないという理屈だ、そうです。
少年倶楽部」には、まだまだ沢山な笑話がありました。同じように読者少年の投稿による滑稽和歌の欄もありました。