見わたせば

春先になるとすぐにも口をついて出てくる歌があります。
柳青める日燕が銀座に飛ぶ日
見わたせば柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりけり
どちらも作者の名は覚えていませんが、嗚呼 春がきたなァと思わせるいい歌です。
ひとつは確か藤山一郎が歌ったと思います。いかにも浪々とした歌声で気分よろしい歌謡曲でした。近ごろのべたついた流行歌、歯裏にくっきませんか。
お花見の季節となりました。たまには電気仕掛けの伴奏を外して歌ってみてはいかがでしょう。