猫と流体力学(私のハテナ6)

近ごろ猫がうるさい。人間も哺乳動物であるから、季語にはないが、大きな口は利けない。十二支から外されたわけはその辺にあるのかも知れない。
猫は舌を水の中に突っ込まず器用に飲むのだそうだ。ライオンや虎など大型のネコ科の場合、舌を動かす速度はイエネコの半分程度だという(CNN)。
猫を飼ったことがある。戦後食糧難の時代であるが、鼠の跳梁甚だしく、不足勝ちな甘藷を囓るし、枕元までも徘徊する。
江戸時代に「猫の蚤取りやしょう」との稼ぎ人がいたそうだ。もっとも志ん生師匠の落語で知ったのではあるが。
動物園のライオンも虎も時折吼える。囚われの身ではあるが咆哮は野性味を失っていない。お喋りの犬はつまらぬところで吠える。猫は甘え声だけなのは何故だろうか。