舌を嚙みそうなマンションの名(私のハテナ11)

この二、三日穏やかな日和が続いている。有難いことである。近くのマンションには早朝より布団などが干してある。日当たりがいい建物だから、それだけでも気持ちがいい。
マンションによっては外部から見えないように洗濯物を干さねばならない内規があるようだ。
イタリヤ映画で見知ったのだが、建物の道路越しにロープを通して洗濯物を干している風景があった。ほのぼのとした近隣風景として好ましい。
マンションの名前は舌を嚙みそうなカタカナである。いくらか気取った雰囲気を醸すのであろうか。近ごろは手軽に買い入れて入居できるマンションが増えた。ペット飼育可能としてあるところもある。
私事に亘るのだが、目の前に八階建ての建造物が建つと聞いて幾分苦情を述べたくなった。市建築課まで行ったのだが、ここが準商業地域であることを知ったのみだった。
しかし現在建物には若い夫婦もいて、子供たちの元気な姿を見るにつけ、気分が休まる。
日本の住宅事情は高層住宅の普遍によって個々の住宅への考えが変わり、デパート以外でエレベーターを経験しなかった世代もすでに少数派になった。
ところで、マンションという名の建造物にはカタカナ名付けは今後も続くのだろうか?