酔芙蓉

玄関側に酔芙蓉がある。お彼岸近くになって急に涼しくなったので孫が風邪をひいた。いくぶん神経質な児だからであろう。
朝の間は白い花をつける。午後陽射しが強まると色を紅いろに変える。日陰では十七度、明け方には十四度になったこともある。電力不足の時節がらに合わせたのかもしれない。
酔芙蓉も律儀な花弁とそうでないのがある。午前中から赤い顔をした二日酔いもいる。枝から落ちずに残っているのはまだ酔いがさめない苦悶中なのであろうか。