奥様は魔女

というテレビドラマがあった。
中近東の国では魔女が処刑され、東欧の国では魔女を正規な職業として認め、労働法や税制の枠に組み込もうとする動きも最近出てきた。反発した魔女たちが「呪い」で政治家たちに報復すると騒ぎだし、ついに「政治家が魔女の呪いを恐れた」とメディアが書き立てる始末。また選挙にさえも魔女に助勢を頼む政治家がいるなどが報じられている。
日本でも安部晴明などの陰陽師の話が有名であるし、中世ヨーロッパではニュートンすら魔女の存在を認めていたそうだ。近世でも先の大戦はもとより近時の中近東紛争にまで尾を引いる原因は、魔術的幻想に蠱惑された大衆に起因していたのではと思える。
江戸幕府は幻術めいた言説を広めることを禁止し厳罰に処している。しかし文明開化のテレビジョンが放映した幻術に浮かされた騒動もまた数多かった。